drbdsetupはローレベルでのDRBD設定ツールです。DRBDデバイスと ローレベルブロックデバイスとを関連付け、DRBDデバイスのペアをそれぞれの ローレベルブロックデバイスをミラーリングするように設定し、 動作中のDRBDデバイスの環境設定を確認することができます。
例えば、ノード1 (10.0.0.10) とノード2 (10.0.0.20)という2台のマシンがあるとします。両方のマシンで /dev/hdc6をローレベルなブロックデバイスとして使用したいと仮定します。 まずノード2で下記のコマンドを実行してください:
$ insmod drbd.o $ drbdsetup /dev/nb0 disk /dev/hdc6 $ drbdsetup /dev/nb0 net 10.0.0.20 10.0.0.10 B
次にノード1で下記のコマンドを実行してください:
$ insmod drbd.o $ drbdsetup /dev/nb0 disk /dev/hdc6 $ drbdsetup /dev/nb0 net 10.0.0.10 10.0.0.20 B $ drbdsetup /dev/nb0 primary
これで/dev/nb0を他のデバイスと同じように使用することができるようになります。
$ mkfs -b 4096 /dev/nb0 $ mount /dev/nb0 /mnt/mountpoint
上記の例では、"B"プロトコルが指定されています。DRBDでは、どのようにセカンダリデバイスにデータを書き込むかを 決めるためのプロトコルを選択することができます。
表 1. DRBDプロトコル
プロトコル | 定義 |
---|---|
A | データがディスクに書き込まれ、かつネットワークに送信された時点で書込み操作を完了します。 |
B | 受信肯定応答を受信した時点で、書込み操作を完了します。 |
C | 書き込み肯定応答を受信した時点で、書込み操作を完了します。 |
また、diskやnetオプションにはさらに追加可能なオプションがあります。 詳細はdrbdsetupのMANページを見てください。